まえがき
Myong Huiに謹呈します。
「というのは神の怒りは、不義によって真理を阻(はば)む人々の、すべての〔神への〕不敬と不義に対して、天から啓示されているからです。なぜなら、神について知られるべき事は彼らの中に顕(あきらか)だからです。それは神がこれを彼らに顕(あらわ)されたからです。この世界の創造から、神の、諸々の目に見えない事、神の永遠の力と神性さえも、造られているものによってはっきりと見られ、理解されるからです。したがって、彼らには〔弁明する〕理由がありません。なぜならば、彼らは、神を知っていた時、神としてこの神に栄光を帰さず、感謝もしなかった、反って彼らの勘考は空虚になり、彼らの愚かな心は暗まされたからです。彼らは、自らを賢いと称しながら、愚か者になりました。また不朽の神の栄光を、朽つべき人間、また鳥、また四足獣、また這うものに似せて作られた像に替えました。この故に、神はまた、彼らの心の欲情に任せて、互いに彼らの肉体に恥辱を与える不潔をするままに、彼らを引き渡されました。彼らは神の真理を偽りに替え、創造者よりも被造物を拝んでこれに仕えたのです。〔しかし〕創造者だけが永遠に祝福を受けるべきお方です。 アーメン。
このゆえに神は彼らを恥づべき情欲に引き渡されました。それはまさしく女は順性の用を順性に反する用へと替えたからです。 また同じく男もまた女の順性の用を棄てて、互いにその情欲を燃やし、男は男と恥づべき事を行ない、その誤りの当然の報いを自分自身に受けました。 また、まさに彼らは神を自分たちの知識に留めたくなかったので、神は彼らをなすべきでない事をする、邪(よこし)まな思いへと引き渡されました。すべての不義、淫行、邪悪、貪欲、悪意とで満ち、嫉(ねたみ)、殺人、論争、だまし、憎悪とにあふれ、こっそり言いふらす者、陰口を言う者、神を憎む者、横柄な者、高慢な者、自慢する者、悪事をたくらむ者、両親に逆らう者、わきまえのない者、約束を破る者、生来の愛情のない者、執念深い者、無慈悲な者、彼らは、こうした事を犯す者たちが死に値するという、神の裁きを知りながら、同様な事を行なうだけでなく、〔反って〕これらを行なう者たちを楽しみにさえしているのです。
「天のお父さま、私は全く無価値です。自分の力では、この本に含まれている事を人類に向かって宣言することは全くできないことを認めます。あなたはこの最も重要な霊の事柄を私に教えてくださいましたことを感謝いたします。また自分の創造主であるあなたを非常に軽蔑し、さげすみ、この真理を非常に烈しく軽蔑する人間にこれを宣言することを私の喜びとしてくださった事を感謝いたします。読者の目が、あなたが私に書くように導いてくださった、これらのみ言葉に出会う時に、あなたのご聖霊さまの力が読者の上に力強く降ってくださいますように。あなたへのあらゆる抵抗を粉砕して、彼らが、あなたのみ前に、全く罪に満ちた状態であることに気づかせてください。今日の自己崇拝をする人類は、自分が創造者からどれ程遠くはぐれたか、自分があなたにどれ程深く反逆しているか、あなたに対してどれほど強烈に戦っているか、あなたの怒りが自分にどれほど激しいかを気づくために、あなたが全能の力で、自分を強く打ち壊してほしいしきりに求めています。この本が、あなたと読者との関係において真実の心の状態を表してくださいますように。また、彼らが知らなければならないあなたのご性質について、その重要な事を彼らに示してください。定められた領域と自分の神を、彼らが十分に理解来ますように。また、彼らがあの最初の領域からどれ程遠くに去ったのかを理解しますように。あの最初の領域に戻りたい願望を彼らの中に創ってください。それによって、彼らが、あなたに引き寄せていただき、あなたに完全に心を開きますように。このことを私の主であり救い主の最もすばらしいお名前、すべての名前の上にあられるお名前、主イエスキリストによって、最もへりくだりお祈り致します。 アーメン。」
目次
第六章 :「世界対地球」(第3部)
第七章 :「世界対家族」
第八章 :「富の神対神」(第1部)
第九章 :「富の神対神」(第2部)
第十章 :「世界の事対神の事」
第十一章 :「世界の水対命の水」
第十二章 :「肉対霊」
第十三章 :「愚かさ対謹厳」
第十四章 :「なれなれしさ対尊敬」
第十五章 :「悪夢対夢」
第十六章 :「突進対歩行」
第十七章 :「曲解対自然」
(主の意ならば、まもなくさらに続章有ります。)